microphone これは数理情報学科の学生さんからのメッセージをそのまま掲載する学生の声のページです.

2006年度の3年生の飛永賢一さんが,3年次の選択科目である学外実習を振り返って,後輩のみなさんへのメッセージを寄せてくれました. 学外実習は, 学外の企業や研究機関で3週間程度の実務を体験するものです.

私は、学外実習に滋賀県琵琶湖環境科学研究センターにお世話になりました。私は実習先が決まる前からここを強く希望しました。その理由は、普段勉強することが出来ないことを勉強したかったからです。実習内容として、主に以下のことを行いました。

  1. 動物プランクトン観察
  2. ミジンコ培養
  3. 除草剤を用いた急性遊泳阻害実験
  4. 溶融スラグを用いた急性遊泳阻害実験

その他に、植物プランクトン培養、琵琶湖水質調査船での水質調査見学、水草の分類などを行いました。

数理情報学科ということで今まで白衣も着たことがなかったので、実習は白衣を着ることから始まりました。様々な実験器具を教えてもらいました。あまりスペースがないので、ここでは急性遊泳阻害実験、実験で用いたプランクトンを紹介しようと思います。

急性遊泳阻害実験で用いたプランクトン

オオミジンコ

体長は2.2mm-5.0mmと大型。オスは一般的にメスより小さく赤みが強い傾向にある。頭部は幅広く、頭頂は鈍円である。通常は単為生殖でメスのみで繁殖するが冬期および夏期にオスを生じ、有性生殖により休眠卵を生じる。
オオミジンコ
オオミジンコ

プリカリア

1999年6月に琵琶湖に発生しているが確認されたが、それ以後の発生は確認されていない。きれいな水に生息している。
ブリガリア
ブリガリア

急性遊泳阻害実験について

プランクトンを用いて除草剤(農薬など。実習では除草剤を用いた)の毒性について調べることです。具体的な実験で行った濃度は割愛しますが、ビーカーに様々な濃度の除草剤を用意し、生後24時間以内のプランクトンを入れ、24時間後、48時間後ミジンコが生きているか確認する。これにより除草剤(農薬)の危険性がわかる。

感想

この実験で感じたことは、「事前準備がいかに大切であるか」ということです。生後24時間以内の大量の動物プランクトンを実験日までに上手にプランクトンを培養しなければならないからです。体力勝負でもありました。又、生物を使用した実験では常に同じ結果が得られるとは限りません。したがって同じ実験を何回か繰り返し統計的に考察する必要があるとも感じました。日々プランクトンを観察し培養していく作業は、終わりがなく大変は作業であるとも感じました。

繰り返しになりますが、今回の学外実習は、大学で学んでいる数学、物理、情報とはまったく違うことでした。環境問題が騒がれる現代で環境問題について研究されている方々と出会い、環境問題についてより深く考えるようになりました。私は大学で学んでいる数学、物理、情報から数理生態学を学び生物保全や環境について考えていきます。これは大学に入学した時から興味のあった学問でしたが、理論が中心です。しかし、実際に生物を扱い、野外に出、観察・実験される方々を見て、又実際に体験することにより理論だけでなく、理論と観察・実験を包括的に考え環境問題について考えなければならないということを強く感じました。本当にすばらしい経験をすることが出来ました。滋賀県環境科学研究センターでお世話になった方々、私の希望通りこの研究センターに行かせてくれた池田勉先生にお礼を申し上げたいと思います。

その他のプランクトンたち

タマミジンコ
タマミジンコ
ネコゼミジンコ
ネコゼミジンコ
ヒゲナガケンミジンコ
ヒゲナガケンミジンコ
カブトミジンコ
カブトミジンコ
カメノコウワムシ
カメノコウワムシ
ケラチウム
ケラチウム
Last Modified: Wednesday, 02-Jun-2010 20:04:42 JST