京都駅前セミナー

〜非線形現象の数理を考える〜

 

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◎第71回

 

日時: 平成30年 5月25日(金) 14時00分〜17時30分
場所:キャンパスプラザ京都 6階第7講習室

講演1

上田 肇一(富山大学 大学院理工学研究部)

時間

14:00〜15:30

題目

パラメータ調整の自動化による自己組織化パターンの生成

概要

結合振動子の研究においては,結合係数を制御パラメータとした解析により,安定した同期振動が観察されるための条件が解明されている。一方,例えば,ロコモーションにおける中枢パターン生成器のような振動子の結合ネットワーク自体の自己組織化現象を考える場合には,振動子間の相互作用係数の符号や値も込めた自己組織化現象の発生機構を考える必要がある。本研究では,結合振動子の結合係数の符号や値を自動的に決定し,同期振動システムの自己組織化を実現する数理モデルの作成を試みる。

 

講演2

長山 雅晴(北海道大学 電子科学研究所 附属社会創造数学研究センター

時間

16:00〜17:30

題目

自走粒子運動の数理解析

概要

2001年から自走粒子運動の数理モデルを作り始め, 現象の再現,運動メカニズムの理解,数理モデルの計算機援用解析等を行ってきた. これまでに構築した数理モデルは複数あったが, 樟脳粒子運動に対しては統一したモデルで現象を再現することができたので その報告を行う.また,数理モデルの解析結果も示したい. さらに,最近考えている複数個の自走粒子運動の数理解析結果を報告し, 後に今後の課題ついて述べたい.